社会にイイね!を、社会からイイね!を、ささき歯科医院です。
患者さんから、「この虫歯の歯はどうやってなおすのですか?」とご質問を受けます。
今日は、色々な治療法の中から、インレー修復について投稿しようと思います。
歯の治療は、無くなった歯を補うために行います。
すごく雑に分類すると、
ちょっと無くなったらコンポジットレジン。
少し無くなったらインレー。
まぁまぁ無くなったらアンレー。
結構無くなったらクラウン。
ぐらいの認識で良いと思います。
これら修復方法は、
・虫歯の範囲
・隣の歯の状況
・術者の技量
・使用する材料
・患者さんの年齢や状況
・歯並び
などに基づいて患者さんと相談、選択されます。
1本の歯を拡大して表示しています。
私の中でのインレー修復の基準は、
①歯と歯の間の虫歯であること
②虫歯歯ぐきの内部に侵入していること
③歯にヒビが認められること
④もとからインレーが入っている
です。
①歯と歯の間の虫歯であること
基本的に歯と歯の間が虫歯になっていたら、私はインレーにすることが多いです。
条件が揃えばダイレクトボンディングという手法が取れます。
②虫歯歯ぐきの内部に侵入していること
このパターンはそれなりに多いです。
「歯ぐきの内部。。。?」とご疑問に思われる方もいらっしゃると思いますが、その解説をしだすと紙面がどえらく長くなるので割愛します。
簡単に言うと、虫歯が深い場合、です。
③歯にヒビが認められること
これは案外見逃されがちです。
昨今になって、歯科用の高倍率のメガネ(ルーペ)、歯科用顕微鏡(マイクロスコープといいます)が流布して、歯を大きく観察することができるようになり、歯に小さなヒビが入っていることが観察されるようになってきました。
虫歯の近辺にヒビが入っていると、コンポジットレジンではなくインレー修復を選択します。
ヒビが入っているということは、それが虫歯のせいで起きたのか、歯にかかる強大な力によって起きたのか、どちらか定かではありませんが、いずれにせよ虫歯の再発は起こって欲しくありません。
再発を防ぐために、強度のあるインレー修復を選択します。
④もとからインレーが入っている
虫歯の再発などで既に装着されているインレーを外してやりかえる場合があります。
その場合は①〜③のどれかに抵触していることが多いですから、やはり再度インレー修復を行うことになるでしょう。
上記の写真から、
「結構歯なくなるやん、、、めっちゃ削るやん、、、」
とお思いになった方もいるでしょう。
インレー修復を行う場合、適切に歯を削り(支台歯形成と言います)、精密に型取り(印象)をし、技工士に仕事を提出する必要があります。
削り方が甘いと綺麗なインレーは出来上がってきません。
型取りが不十分でも同様です。
それらを満たすには、掲載した写真程度は削り込まないといけないのです。
インレー修復を回避するためには、普段からのデンタルフロスの使用が有効です。
フロスは、歯ブラシでは届かない汚れをしっかり除去することができます。
最後は商品の宣伝みたいになってしまいましたが、インレー修復の紹介でした。