社会にイイね!を、社会からイイね!を、ささき歯科医院です。
虫歯の話を投稿します。
ちょうど一つ前の投稿で、歯に入るヒビの話をしました。
その補足の投稿のような感じです。
患者さんから、「そんなに甘いものを食べているわけでもないのになぜ虫歯になるの??」と聞かれます。
この、【なぜ】というのは非常に大事です。
【なぜ】そこに虫歯があるのか。
【なぜ】そこに歯周病があるのか。
【なぜ】歯並びが良く無いのか。
口の中で起こっている現象には全て【なぜ】がつきまといます。
この【なぜ】に対してしっかり対処しないと、その疾患は再発します。
【毎日コーラ2リットル飲んでます】→「現在虫歯になっています」→『2年後、また虫歯になりました』
患者さんにとっては、「なんであの時虫歯治療したのにまた虫歯なんの!!」と思われることでしょう。
しかし私にとっては至極当然のことにように感じます。
【原因】に対処せずに虫歯を治療したところで、その【原因】が理由でまた同じことが起きるのです。
当院ではそのあたりは調査してから治療に入ります、そしてそれを患者さんと一緒に考えることで、患者さんは「じゃあコーラやめます」と、【原因】の除去ができるのです。
さて。
コーラのように対処のしやすい【原因】は確かにあります。
しかし、対処しにくいものもあるのが現実です。
その一つがマイクロクラックです。
入っていた金属が外れてやり直すことになった患者さんです。
中が黒くなっており、虫歯であることがわかります。
金属の修復が劣化し、中に虫歯が入ったということも想像されます。
別の方向から歯を見てみましょう。
歯の真ん中に大きなヒビが入っているのがお分かりいただけますでしょうか。
ちょうどこの部分です。
マイクロクラックは、歯に入るヒビ割れのことを言います。
我々人間にとってはただのヒビですが、虫歯菌にとってはとても大きな隙間です。
歯の内部に簡単に侵入することができます。
そして中で虫歯を作るのです。
マイクロクラックは対処ができない、しにくい【原因】のひとつですが、定期的なチェックで、中で広がる虫歯を最小限に食い止めることができます。
患者さんに「定期検診にはきてくださいね」とよくお伝えするのはこういうことが起こるからです。
体感ですが、1年で虫歯は大きくなります、最低でも半年に1度ぐらいは歯医者に行くのがいいのかなと個人的には思います。