社会にイイね!を、社会からイイね!を、ささき歯科医院です。
今日はセレックを使用した症例を投稿します。
セレック、というのはセラミック修復物を製作する機械です。
人の手が入る工程が比較的少ないので、人による差が出にくく、高品質なセラミックを安定して供給できるという特色があります。
画像で見える真ん中の歯の詰め物が外れたということで来院されました。
その歯と、その歯の一つ上に見える歯を修復するということで、今回はセレックシステムを使用して修復しました。
セラミック治療の流れはほぼ変わりません。
麻酔を行い、形成をし、歯の形を整えます。
ラバーダム防湿を行います。
セット前に試し入れをします。
セレックシステムだと、これぐらいの精度で修復物を製作することになります。臨床上問題ありませんが、個人的にはシリコン印象で製作したe-mas pressの適合のほうが勝ると考えています(過去記事参照)。
しっかりセメントを入れてセットし、
溢れたセメントを除去します。
セレックシステムを使用するとコストを抑えられるので少し安価にセラミック治療を行うことができます。
しかし、システムを使用するため、
・噛み合わせをシビアに狙う症例
・噛み合わせを変更する症例
・歯の形が難しい症例
には向きません。
今回のような歯列が整列していて噛み合わせに問題が少ない場合、セレックは充分適応になるかと考えます。
かかった費用(形成・印象・セット費用全てを含む)
セラミックインレー(セレックシステム使用) 60,000円✖️2本 合計120,000円