社会にイイね!を、社会からイイね!を、ささき歯科医院です。
今日は銀歯を外した症例を投稿します。
笑ったら見えてしまう奥歯の銀歯を治療したい、ということで来院されました。
普段ささき歯科医院では、検診時によっぽど大きな穴があいていたり、レントゲン上で虫歯が確認できない限りは、積極的に銀歯は外そうとはしません。
※メタルの素材はプラーク(歯垢)を引きつけやすい、と表記してある文面も散見されますが、個人的には歯ブラシが上手であればそこまで問題は起こさないように感じています※
見た目には大きな虫歯はありませんでした。
しかし細長い器具を銀歯に沿わせてチェックしてみると、虫歯らしい怪しい感じがあったので、患者さんの希望も相まって、外して治療していくこととしました。
外した直後です。
思ったよりも中は虫歯に汚染されていました。
ここまでとは想像していませんでしたが、実際銀歯は外してみないとわからないというのが現在の歯科界の現状です。
金属の中は、見ても当然わからないですし、X線も中をみることができないので、
・銀歯を外してみたら、中が案外虫歯だった
・銀歯を外してみたら、そこまで虫歯が広がっていなかった
という、どちらもありえる話なのです。
では、見つけた銀歯はかたっぱしから外していくのか?!というとそういうわけではもちろんありません。
見つけにくい銀歯の中の虫歯を、なるだけ早く見つけたい、そのために歯科検診があるとささき歯科医院では考えます。
検診は歯科衛生士が担当しますが、当院ではこのような治療事例を院内で毎週共有し、かつ衛生士全員が高倍率のルーペを使用して処置にあたることで、なるべく発見の確率を上げるよう努力しています。
症状がなく、なんともない銀歯を外すか外さないか、治療方針が別れるところではありますが、なるべく確かな方針として受け入れてもらえるよう患者さんと相談し、衛生士がこまめにチェックし、歯に優しい医院でありたいと考えています。