社会にイイね!を、社会からイイね!を、ささき歯科医院です。
今日は根管治療の中の抜髄治療、イニシャルトリートメントについて投稿します。
根管治療とは、歯の内部に存在する根管と呼ばれる管のさらに内部を消毒する治療です。
模式図です。
歯の表面はエナメル質が、その内部には象牙質があり、さらにその中に歯髄と呼ばれるものがあります。
歯髄は根管の中を通り、体の中へ抜けていきます。
歯髄は神経と血管で構成されます。
虫歯が大きく進行すると、エナメル質に穴があき、象牙質が侵食されます。
象牙質を突破し、歯髄まで虫歯が入り込むと、痛くなります。
「歯がズキズキする!」というのがこの状態です。
一度痛んでしまうと、なかなか歯髄を救うのは難しいです。
このときに行われるのが抜髄治療です。
感染した歯髄を除去、根管の内部をクリアにする治療です。
まさに今から抜髄を行う方です。
歯の内部を鏡で覗き込んでいます。
なんとなくきたない感じになっているのがお分かりいただけるかと思います。
大まかに神経と血管を除去した状態です。
さっきとは随分景色が違うのがお分かりいただけるかと思います。
文章で書くと2行ですが、1枚前の写真からこの写真に至るまで30分かかっています。
マイクロスコープを覗きながら、細かいところを処理していき、しっかり除去しきるためになかなか時間がかかるのです。
根管内部を触るのは
抜髄治療
根管治療
再根管治療
などと呼称されます。
ものすごくざっくり解説すると、
根管治療:総称
抜髄治療:初めて根管内部を触る治療
再根管治療:2回目以降の根管内部を触る治療
となります。
これをカタカナで表記すると
抜髄治療:イニシャルトリートメント
再根管治療:リトリートメント
となります。